2013-01-01から1年間の記事一覧

「火打ち箱」H・C・アンデルセン/原作 赤木かん子/文 高野文子/ペーパークラフト 

この絵本、ペーパークラフトで作った兵隊さんや犬をデジカメで撮ったものを使っている。そのペーパークラフト、高野文子さんが作ったもので、彼女の絶妙なタッチの絵が、立体的に展開されて素晴らしい仕上がりになっている。アンデルセンのこの話、現実離れ…

「子供!」スタジオ・アヌー編集

「子供たちが語る大人のための本」、大型インタヴュー本。50人の大人が、10ヶ月に渡り日本各地で174人の小学生と中学生に、一人平均3回ずつのインタヴューを行った。(1984年夏〜1985年春)子供たちは、何を感じ、何を考えているのか。小さな漁村に住む12歳…

「サン=テグジュペリの生涯 」ステイシー・シフ

本書は、サン=テグジュペリの人生を綴った評伝である。サン=テグジュペリは、「星の王子さま」で有名な作家であるが、フランスの伯爵家に生まれた貴族であり、第二次世界大戦を戦った偵察機の操縦士であり、航空郵便事業創成期をになったパイロットでもあ…

「ナチュラルハウスブック」デヴィッド・ピアソン

タイトル通りエコロジー住宅について述べた専門書。3部構成となっており、第1部では、「住まい」がどのように環境と、あなた自身と相互に作用し合っているか、ナチュナルな建築方法の原理を既存の建物(世界各地にある民族の住宅)を例に説明しています。太…

「レミは生きている」平野威馬雄

本書は、平野威馬雄の自伝的小説。今では、ハーフということに偏見を持つ人はいないと思うし、人によっては、カッコ良いと思うこともある。平野威馬雄の子供時代(明治時代)は、「あいのこ」という蔑称で差別されていた。威馬雄少年は、そのことに劣等感を…

「智恵子の紙繪」高村豊周 編

詩人・高村光太郎の奥さん、智恵子の紙絵を1冊にまとめた画集。この作品は、智恵子が精神を病んで南品川ゼームス坂病院に入退院中に遺したものである。この紙絵は、どこかに発表することを目的に作られたものではない。精神分裂病を療養中であった智恵子が、…

「アリス・B.トクラスの料理読本」アリス・B.トクラス 

二十世紀アメリカ文学を代表する作家の一人、ガートルード・スタイン、その恋人のアリス・B.トクラス。本書は、彼女が書いた料理本だ。二つの大戦に挟まれた激動の時代、ピカソやマチスの絵画、プルーストやジョイスの文学、ストラヴィンスキーやサティの音…

「アーミシュ・キルト」 ロバート・ビショップ/エリザベス・サフォンダ

ニューヨークのアメリカン・フォークアート・ミュージアムの館長、ロバート・ビショップとアーミシュ・キルトの研究家、エリザベス・サフォンダ共著の「アーミシュ・キルト大全」。最初にアーミシュの生活とアーミシュ・キルトの歴史について解説、そして153…

「ジョージア・オキーフ―崇高なるアメリカ精神の肖像」ローリー・ライル

ジョージア・オキーフの傑作評伝。本書は、もとニューズウィーク誌の記者、ローリー・ライルが、のべ3年の年月をかけ、アメリカ24州を訪れ、あらゆる美術館や図書館で資料を調べ、家族、友人などにインタヴューをして書かれたものだ。生立ち、学生時代の話、…