「ジョージア・オキーフ―崇高なるアメリカ精神の肖像」ローリー・ライル

ジョージア・オキーフの傑作評伝。本書は、もとニューズウィーク誌の記者、ローリー・ライルが、のべ3年の年月をかけ、アメリカ24州を訪れ、あらゆる美術館や図書館で資料を調べ、家族、友人などにインタヴューをして書かれたものだ。生立ち、学生時代の話、画家として目覚めていく過程、スティーグリッツとの出会い、その生涯のほとんどが丁寧な取材で書かれている。オキーフの生き方は、彼女の作品同様に荒々しい生命力に満ち溢れ、優雅な気品が漂い、厳格さと官能が共存している。