「火打ち箱」H・C・アンデルセン/原作 赤木かん子/文 高野文子/ペーパークラフト 

この絵本、ペーパークラフトで作った兵隊さんや犬をデジカメで撮ったものを使っている。そのペーパークラフト高野文子さんが作ったもので、彼女の絶妙なタッチの絵が、立体的に展開されて素晴らしい仕上がりになっている。アンデルセンのこの話、現実離れした話を、ほのぼのした語り口で語るところが味なのだが、高野さんのクラフトが、いっそうほのぼの感を出している。また、この話のいいところは教訓めいたところが無いこと。
「でかい目の犬」は、宮崎駿のアニメに出てきそうな感じ。これ、絵本の名作です。