「割ばしから車まで」 秋岡芳夫

本書は、デザイナーの秋岡芳夫が書いた「物つくり」指南の本。副題は「消費者をやめて愛用者になろう」となっている。そして、「回収」「直し」が必要だと説く。初版が出たのは1971年であるから、はやくから「持続可能な社会」を訴えていた人であったと言える。現代人の多くは、米を作ったことが無い、浴衣も縫ったことがない、竹トンボも創ったことが無い。たぶん、一生何一つ作らないで死んで行く。生活者自身、生活技術を身につけ直す必要があるのです。