「美味礼賛」 ブリア・サヴァラン

本書は、フランス美味学の古典で、いわゆるグルメという価値観の始まりの書である。本書が書かれた1825年、パリでレストランというスタイルの飲食店が生まれた。貴族の邸宅でのみ食べられた「ご馳走」が、フランス革命を機にレストランという仕組みを通じて都市に浸透していく。今日のグルメブームはまさにここから始まった。そんな時代にブリア・サヴァランによって書かれたのが、この「美味礼賛」なのです。