「父の有り難う」 長谷川まみ 文 / 小泉 佳春 写真

茶道具金工家である長谷川竹次郎が、ふたりの子供の誕生日に贈った愛情ある鍛金作品の数々を写真に写し1冊にまとめたもの。当時の思い出を添えて。
4歳の息子に贈ったウルトラマンのお皿とフォーク、大喜びで、それから食事はいつもその皿になった。3歳の娘に贈った「ままごとセット」、小さなポット、フライパン、ミニミニコップ。パチンコ台、文鎮、弁当箱、毎年いろんなものが作られた。20歳、最後の贈り物は茶箱、「娘は赤い更紗、息子は革で」。これは、単なる作品集ではなく、親子の愛情を綴ったフォトブックだ。